たかしさんは、子どもの頃から知的障害があると言われていて、小学校の3年生からは特別支援(障害児)学級に在籍、中学・高等学校は特別支援学校に進学しました。
高等学校在学中に、高齢者介護施設に実習に行き、清掃の仕事で就職が決まりました。
そのあと、ご家族の事情で一人暮らしをしなくてはいけなくなりました。
食事は仕事のある日は昼・夕食は施設で提供してもらい、仕事の制服も施設でクリーニングしてもらっていました。
20歳になったとき、障害年金についてはよく知らないままに、働いていて給料をもらっていたらもらえないものだと思い込んでいました。
職場のほうでは、まじめに働いていたのですが、体臭がすることを何度も注意され、お風呂に入っていないこと、部屋がごみ屋敷のようになっていることがわかりました。
銭湯の利用の仕方がよくわからないということで、施設のお風呂を利用してもらい、部屋も職員が手伝って片付けたのですが、いつまでもそのような支援を職場の方が続けることは困難です。生活介助のヘルパーの支援やお風呂のある部屋へ引っ越すことを考えるようになりました。
ところが、今の給料から、食事代やクリーニング代などの費用を引いた額に、携帯代、ヘルパーの自己負担金などを考えるとお風呂のある部屋に引っ越せるような家賃はとても払えそうにありません。
障害基礎年金が請求できるのではないかとある社労士に相談したところ、「フルタイムで働いて、一人暮らしができるのであれば、申請しても診断書代が無駄になるだけです」と支援を断られてしまいました。
こんな状態でも本当に基礎年金がもらえないのかと知的障害にも詳しい別の社労士を探して当事務所にお越しになりました。お話をお聞きすると、可能性は十分あると思われ、手続きをすることにしました。
知的障害については、長い間病院にまったくかかっていなかったので、診断書を書いてもらえる医師を探すことから始めました。
また、保護者の方から幼少期からのことをできるだけ思いだしてもらい、聞き取りをしました。職場の方からも、職場での支援の状況、日常生活で困っている様子などをできるだけ具体的に記載していただきました。
お医者様に聞き取った内容の資料を添付して診断書を依頼しました。
手続きは順調にすすみ、ご相談のあった月の月末に請求書を提出、提出の2か月後に年金証書が届き、無事2級の障害基礎年金が受給できることになりました。
これで、お風呂のある部屋への引っ越しやヘルパーなど福祉サービスの利用など、職場の善意に頼るだけではなく、より自立した生活を送ることができそうです。
障害年金についての請求について、わからない点やご相談などございましたら、お問合せフォームからお気軽にご連絡ください。
初診日の証明ができないなどで、障害年金は請求できないとあきらめていた方でも、受給できたケースが複数あります。
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